導入事例

工学院大学様

  • 業種:文教(大学)
  • 導入システム詳細:Active! mail 6(サイトライセンス3,000ユーザー版)

情報の厳格な管理とセキュリティ対策から2007年よりActive! mailを活用

  • 2007年にブラウザーからアクセスできるWebメールActive! mailを導入
  • Webメールに特化した柔軟な設定と多機能さが選定の理由に
  • 留学生も多いため、日英中韓の4カ国語対応をしている点も評価
  • IMAPでデータを学内で一括管理できる安心感
  • 自社で開発しサポートも自社内に持っているクオリティアならではの対応の早さ、回答の正確さを評価
  • 導入して10年以上、ユーザーからのクレームも大きなトラブルもなく安定した利用を継続

1887(明治20)年の開学以来、産業界を支える専門技術者を育成してきた工学院大学。
「21世紀型ものづくり」を支える豊かな科学的素養を持った人材(リーダー)の輩出などをビジョンに掲げ、専門性を備えた歴史と伝統のある高等教育機関として、4つの学部と大学院、そして附属中学校と高等学校で21世紀型教育を実践しています。
同大学の情報システム部では、学内で利用する情報システム基盤の構築や運用を通して、教育環境をITで支えています。
その一環として、教職員と学生の利用するWebメールにActive! mailを採用し、長年にわたって運用してきました。

Webメールに特化した柔軟性と使い勝手を高く評価して導入

工学院大学の情報システム部の高橋 佳大氏は、Active! mailを採用したきっかけを次のように振り返ります。「2007年にActive! mailを採用する以前から、学内サーバーで教職員と学生用のメールを運用していました。 当時から、メールサーバーとWebメールをそれぞれ構築していました。 教職員の中には、各自のメールクライアントでメールを利用する人もいたので、SMTPやIMAP接続が可能な状態を維持しながら、職員や学生などがWebブラウザーからアクセスできるように、Webメールを提供していました。そのWebメールを更新するにあたり、いくつかの製品を評価した中で、Active! mailが候補にあがりました。」

 現在は、仮想化サーバーでメールサーバーとActive! mailを稼働させていますが、当時は学内にあるWebサーバー2台を冗長構成にして運用していました。 高橋氏は「Active! mailを選んだ理由は、本学は留学生も多いため日英中韓4カ国語のインターフェースに対応している点や、Webメールに特化した柔軟な設定とその多機能さでした。 例えば、迷惑メールの処理などは、別のGateway製品で迷惑メールを判別してヘッダーを追加していますが、その内容を自動的に判断して、別のフォルダーに振り分けています。 また、メールの容量がいっぱいになると、通常はすぐにエラーになりますが、5日間の猶予を持てるように設定しています。 こうした運用の柔軟性を評価して、2007年から使い続けてきました。」と説明します。

高橋 佳大 氏

工学院大学
情報システム部情報システム課
高橋 佳大

重要な情報が入力されるメールの運用は自前で責任を持つ

 クラウドサービスの無料メールを採用する大学が多い中で、Active! mailによる学内サーバーでの運用を継続してきた理由を高橋氏は「10年位上前に、無料のクラウドメールが流行ったときに、本学でも検討しました。しかし、メールの中には重要な情報が入るので、自前でしっかり運用しようという判断になりました。」と話します。それに加えて「以前に大学の授業でクラウド型の無償Webメールを使用したときに、多くの学生に一斉にメール送信をするとおかしな挙動をしたり、無償Webメールにメール送信をするとスパム判定されてしまったりしたので、教員が『授業では利用できない』と判断しました。また、Active! mail であれば既存サーバーへの導入も楽であり、IMAPでデータを学内で一元管理できるところも安心できる部分です。」と補足します。

Shibboleth(シボレス)認証システムや学内SSO連携などにサポートを活用

2020年4月に、情報システム部では大学のポータルや事務用の基幹システムの大規模な更新を行い、これらのシステムで利用可能なシングルサインオン(SSO)環境を構築しました。SSOの導入によって、Active! mail も連携が可能になりました。高橋氏は「ポータル等のシステムでのSSO連携に加えて、教員や学生が利用しているActive! mail で学術認証システムのShibboleth(シボレス)を同時に使いたい、という要望があがりました。そこで、クオリティアのサポートに問い合わせて、的確なアドバイスをもらいました。」と対応の経緯を振り返ります。そして「そのときに、サポートの技術力の高さや対応の的確さを実感しました。やはり自社で開発しサポートも自社内に持っているベンダーならではの対応の早さ、回答の正確さは安心感がありました。学内で運用していくうえで、国内で安心できるサポートを受けられる点は、重要だと思います。」と高橋氏は評価します。さらに、「Active! mailを導入して10年以上になりますが、その間ユーザーからのクレームもなければ大きなトラブルもなく、非常に安定した利用を継続できています。」

セキュリティ対策の強化にActive! hunterやActive! zoneを検討

今後の取り組みについて高橋氏は「やはりセキュリティ対策の強化が急務です。以前から使っていたスパム対策製品が、更新で価格改定されるので、継続して利用するのが難しくなっています。そこで、Active! hunterの採用に向けた検証を進めています。また、教職員の利用するメールへの標的型攻撃も増えているので、対策を考えています。具体的には、添付ファイルを安全に開くActive! zoneを検討しています。同じメーカーの製品に統合した方が、運用やサポートも効率よくなるだけではなく、コストメリットも得られると思います。その意味では、現在の大学向けシステムを事務系や附属中学校・高等学校のシステムと統合し、トータルでのコスト削減も検討しています。」と話します。
さらに「昔に比べると、学生がスマートフォンを利用する割合が高くなっています。こうした状況に適応していくために、Active! mail のスマートフォン対応も進化してもらえたらと願っています。」と要望を語ります。

八王子キャンパス

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