導入のきっかけと導入前の課題
湘南ケーブルネットワーク株式会社は、2000年のデータ通信サービス開始以来、平塚市、大磯町、二宮町をサービスエリアとして、ケーブルTVと高品位なインターネットの接続環境を広げてきました。インターネットの接続には、ケーブルモデムによる高速大容量なLAN型の常時接続を定額料金でサービスしています。
また、独自のコミュニティサイトによるメンバー限定の企画やメンバーカードによる割引サービスなど、地域に密着したきめ細かい特典やサービスも提供してきました。
そして、インターネットを優れた通信品質で安心して利用してもらうために、2002年にはメールウイルスのチェックサービスを日本のプロバイダーとしては初めて無料で実施し、現在もそのサービスを継続しています。
そんな同社のインターネット事業では、メールのさらなる安全で快適な利用のために、ここ数年で増大したスパムメール対策に乗り出すことにしました。その経緯について、営業本部技術部部長代理の下田敏昭氏は、次のように説明します。
「スパムメールは、2006年に入った頃から急激に増えてきました。私どものお客さまも、メールという伝達手段をとても便利に感じていて、多くの方々にご利用いただいています。
しかし、スパムメールの増大によって、利用に不満を抱くお客さまも出てきました。そこで、早急な対策が必要だと考えて、スパムメール対策ソフトの導入を検討しはじめたのです。」
導入の検討当初、同社の技術部では、アメリカ製のスパムメールフィルター製品の採用を考えていました。しかし、海外製品のために、日本語のスパムメールに対する処理が弱く、国内で優れた製品がないか探していたときに、Active! hunterの存在を知りました。技術グループリーダーの近藤明氏は、その選択の理由について振り返ります。
「Active! hunterを採用する以前に検討していた製品では、スパムメールを除去するのではなく、印を付ける仕組みになっていました。大手のプロバイダーでも、同様の対応でスパムメール対策を行なっている例もあったので、当社でも当初はそれで良いと思っていました。
しかし、お客さまからの声を集めていくと、スパムメールそのものを見たくない、という意見が多くあり、マーキングではなく、完全に見せないようにする対策ソフトを再検討しました。そのときに、Active! hunterの存在を知りました。」
実際の利用者から寄せられた問い合わせの中には、どうして自分宛ではないメールが届くのかを疑問視する意見もあったといいます。
同社のインターネットサービスを利用している顧客の年齢層は広く、スパムメールの存在そのものを迷惑に感じている顧客のためには、疑わしいメールは配信しないような対策が必要だと考え、最終的にプロバイダーの意図する通りのメール配信をコントロールできるActive! hunterを採用するに至りました。