導入のきっかけと導入前の課題
プロックスシステムデザイン株式会社は、1997年の創業から一貫してコストパフォーマンスと高品位なサービスを提供するレンタルサーバー事業を推進してきました。
Linuxを採用した低価格で高性能な専用レンタルサーバーに、root権限を提供し、利用者はデータベース(PostgreSQL, MySQL)やPHPを自由に活用できる環境をレンタルしてきました。
その利用実績は、大手企業の開発部門をはじめとして、国内の著名なコミュニケーションサイトや、官公庁、自治体や市区町村のサイト運営にも利用されるほど、優れた信頼性と安定した運用を継続してきました。その取り組みや企業の特長について、代表取締役社長の古山浩之助氏は、次のように話します。
「当社は、全社員の半数が技術者で、残りの4割がサービス部門のスタッフ、あとは総務・経理という社員構成で、営業スタッフは一人もいません。基本はインターネットのホームページによるサービスの案内と、お客様の口コミによる紹介で、レンタルサーバー事業を中心にビジネスを展開してきました。
当社のサービスが、ほかのレンタルサーバー事業よりも誇れる点があるとすれば、そのサービスの品質です。退会率が0.3%という数字は、お客様からの信頼を示す値だと自負しています。」
日本のレンタルサーバーの草分け的な存在として、同社のビジネスは高品位で低価格なサービスを求める顧客からの絶大な信頼を得ています。その一端を示す例をIXENT事業本部 システム・S.I部 部長 佐田 拓也氏が説明します。
「例えば、一般的なレンタルサーバーでは、利用者の安直なパスワード設定などの理由でクラックなどの被害に遭遇し、悪意のあるコードなどを埋め込まれてしまったら、OSの再インストールによって、一からサーバーを構築し直さなければなりません。しかし、当社では技術者がきめ細かく調査のうえ諸悪のコードを根絶する対応を試みますので、万が一このような事態が発生したとしても最小限のダウンタイムで、問題を解決します。」